鳥取大学研究推進機構研究戦略室 難波 栄二教授

経歴

鳥取大学医学部 昭和56年卒業

所属学会

日本人類遺伝学会 評議員  日本小児神経学会 評議員

専門医・認定医

日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医・指導医

専門領域

人類遺伝学
小児神経学 遺伝カウンセリング
遺伝子診断 シャペロン研究など

学生や研修医への提言

小児神経疾患には難治性疾患(難病)が多く、その多くが遺伝病です。私は、生命機能研究支援センター遺伝子探索分野において小児神経疾患の遺伝子診断を推進し、治療法の開発を行っています。新たな次世代シークエンス技術が開発され、遺伝子診断は技術的には進歩していますが、その臨床応用は十分でなく、多くの患者に応用できる体制が求められています。また、我々は、世界に先駆けて難病に対するシャペロン療法を開発しています。基礎的な開発を行い、臨床応用を目指して研究を進めています。
 また、遺伝に悩む方々のために遺伝カウンセリングを提供する遺伝子診療科も担当しています。病院専任の認定遺伝カウンセラーおり、充実した遺伝カウンセリングの体制を作っています。
 さらに、鳥取大学医学部附属病院に次世代高度医療推進センターが設置され、基礎研究を患者に役立てるための橋渡し研究の推進、臨床研究支援の体制が構築されています。本センターには、再生医療、ゲノム医療、医療機器開発の研究が行われ、実用化の研究が行われています。また、医師主導治験など大学病院が求められている臨床研究の推進を進めています。