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![]() ![]() ![]() DNAのメチル化修飾は、哺乳類の正常な個体発生や細胞の生存に必要不可欠な要因であることが知られています。また、「がん」などの様々な疾患でDNAのメチル化修飾の異常が観察され、疾患と関連があることが報告されています。正常な細胞で、DNAのメチル化状態はどのように制御されているのでしょうか?また、疾患に関連したDNAのメチル化状態はどのようにして生じるのでしょうか? 機能を持つ個々のDNA領域で、細胞に特有のDNAのメチル化状態が確立され、それが維持されなければ遺伝情報の正常な読み出し(遺伝子の正常な機能発現)が行われません。しかしながら個々のDNA領域のメチル化状態がどのように制御されているのかは明らかになっていません。個々のDNA領域に対して働きかける「DNAメチル化」活性と「DNA脱メチル化」活性との総和がメチル化の程度を決めると考えられるのですが、DNAに脱メチル化をもたらす分子についてほとんど知られていないことがその一因です。 当研究室では、DNA脱メチル化機構の全体像を明らかにすることを目標に、これまでに、DNAの限られた領域に能動的なDNAの脱メチル化を誘導することが可能な塩基配列を同定し、その配列内に存在する転写因子の結合部位がDNAの脱メチル化誘導に必要であることを明らかにしてきました。現在は、この配列と協力して働くDNA配列、またそれらの配列に結合してDNAに脱メチル化を誘導する分子、実際にDNAを脱メチル化する分子やそのメカニズムに関する研究をおこなっています。 ![]()
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