鳥取大学医学部

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保健学科生体制御学講座准教授の 市川 修 を自己紹介します.
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市川修2007

☆これまで

 鳥取県米子市生まれ,米子育ち.大学と大学院時代を大阪で過ごして米子へUターンしました.大学院では物性物理学を専攻していました.この頃は,超流動状態の液体ヘリウムの中で電子が運動する様子を調べていましたが,博士課程3年次に中退して鳥大医学部生理学教室に就職しました.突然に「生き物」を対称にした研究を始めたのですが,当初は「生き物」を研究対象にしていることにとても戸惑いました.生物の「物」に対する実験ではそれまでと変わらないのですが,「生」の性質を調べようとすると,いくら実験条件をそろえても昨日と同じデータが得られない.まさに生き物の気まぐれが現れます.最近では「生」はゆらぐのだ,だからこそ面白い,と思うようになりました.

どちらかというと田舎モン.仲間とはしゃぐことは嫌いではありませんが,大人しくしている方が性に合っています.

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☆これから

 現在の興味は「認知」の仕組みです.視覚や聴覚は刺激が電気インパルスに変換されて脳へ伝えられ,それぞれの様態が再構築されて認識される.この過程で,再構築までは複雑ではあるが,コンピュータに出来なくはない.しかし,再構築が完成したとき,脳に現れたインパルスパターンが,どうやってそれが風景であったり,心地よいメロディーだと認知されるのか? 「わかった」という意識の正体は一体何か?

 fMRIだとかPETを利用して,例えば,計算中は脳のどこが活性なのかが分かるようになったのですが,いわゆる脳の機能地図が描かれたとしても「わかった」と言う意識の正体は分からない.脳の機能地図は,本質的には「生き物」のうちの「物」で,「わかる」という意識の部分が「生」なのだと思います.これを捉えるには,研究方法に大きなブレークスルーがないといけない.

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