病態運動学分野

Division of Medical Science in Sports and Exercise

分野の特色

 当教室は、1995(平成7)年に新設。運動やスポーツを医科学的な側面から研究・教育することを目的としています。近年多くの人々が、日常の慢性的な運動不足状態によって、さまざまな生活習慣病を発症していると見られるようになりました。第一次予防としてどのくらいの運動量が健康のために必要なのか、また第二次予防として運動が症状改善に有効だと思われる疾患に対してどのような運動療法が適しているのか、などについて研究に取り組んでいます。

分野での主要な研究テーマとその取り組みについての説明

・中高齢者の健康寿命延長のための体力評価
 世界保健機関(WHO)は高齢者の健康評価について、臨床的検査結果にとどまらず生活機能の自立性を重要視するように示唆しています。健康寿命の延長を考えた場合に、身体機能や体力といった要素は中核的な存在になると考えられます。そこで、多くの中高齢者の体力をさまざまな方法により測定し、年齢に応じた標準的な体力レベルを決定するとともに、個人の努力や健康教室などでの効果について検証しています。特に2000人以上のデータから、統計的手法により各個人の暦年齢に対する「健康体力年齢(HFA)」を算出しており、総合的評価方法として効果を上げていると思われます。

・介護予防としての水中運動を利用した機能回復訓練
 脳卒中や心筋梗塞、骨折などは、高齢者を寝たきり(要介護状態)にしやすい疾患と言えましょう。ところが、発作や受傷後の機能回復の進め方によりかなり改善することが可能であることが多く報告されています。そこで、当教室では、八東町保健センターにおいて、そのような個人(発症後の神経症状や患部周辺の回復不全などがあり、日常生活動作(ADL)がやや困難な人)を集めてプールや運動指導室を利用して、不使用により衰えた筋や神経を回復させることや残存する機能でADLを確保することを目指して機能回復訓練を行っています。かなりの成果を上げていると思われます。

・運動やスポーツ活動による健康増進効果
 ウォーキングによる健康増進(東伯町・東郷町ほか)やテニスによる健康増進(鳥取市周辺)について運動の頻度や量によりどのような健康増進が得られるのかを血液検査や体力測定から調べています。80歳を過ぎても毎日一万歩を超えるウオーキングが可能であったり、週に数回のテニスを楽しんでいたりしている方がいます。もちろん遺伝子の違いや今までの生活習慣の個人差も大きいとは思われますが、高齢になっても運動習慣を続けることの重要性があると考えています。

スタッフ

教授
准教授    加藤 敏明      katokun@med.tottori-u.ac.jp
助教     西村 正広
事務補佐員  山下 宏呂子

 電話番号

TEL 0857-31-5530

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