教育領域

 終了生の声_松尾さん

松尾 理沙

沖縄大学人文学部こども文化学科 准教授
出身大学:洗足学園音楽大学,東京学芸大学
資格:臨床心理士、公認心理師

Q1 今どんな仕事をしていますか?

 大学で小学校教員養成課程に所属し、心理や特別支援の講義、ゼミなどを行っています。学生たちの実習先に出向くこともあります。また、沖縄県本島から100km西にある離島の久米島町の乳幼児健診や福祉課の親子支援事業で、療育、保護者支援、相談、保育園の巡回、保育士のための定期的な講習も行っています。加えて、月に1度は、久米島病院の精神科や小児科の先生と連携しながら心理士外来を行っています。研究もそのフィールドを活かして進めています。地域におけるフィールドで臨床から学んだこと、現状、課題、支援の方法などを学生に伝えたり、研究に活かしたりすることができるので、私にとってどの仕事も重要です。大学においても、授業の合間などにふらっと学生が訪ねてきて、進路、恋愛、家族のことなどの相談をしに来るので、なかなか自分の時間が取れず、研究が上手くまとめられていないのが現在の課題でもあります。

 

Q2 鳥大院に進学してよかったことは?

  特色でも謳っている通り、徹底した臨床実習の多さです。それに伴う事前のミーティング、事後の反省、カンファレンス、ケース検討会、附属病院をはじめとした連携会議などへの参加を通して、1ケースだけでも多方向から学ぶことができます。それによって、相談者に対する見立て、支援などを多職種の専門家、また相談者本人や保護者にも分かりやすく説明できるよう、心理職の専門性についても学ぶことができました。修士2年になると、それらのケースを学会発表する機会も多くあるため、自らの支援の方法を研究的な視点でどのようにまとめるのか、日々の臨床実践を研究や調査としてまとめるのかを、先生方をはじめゼミの仲間や同期の学生たちと意見交換をしながら学ぶことができました。
 修士2年をかけて上記のことを学び、その2年は、日々忙殺され、充実はしていましたが、苦しかったというのが本音です。修了して現場で働くことに対しても不安が多くありましたが、大学院を離れると修士課程で得た経験である程度対応できるような力(臨床力)がついていることを身をもって感じることが多くあり、鳥大大学院に進学して心より良かったと思えました。

 

Q3 あなたの大切にしたい価値は?

 「子どもとその家族が地域での共生社会を実現」するために、自分に何ができるのか、子どもとその家族、そして周りの様々な領域の先輩方や仲間の力と知恵を借りながら、日々模索しています。子どもの出生率の高い沖縄ではありますが、離婚率の高さ、子どもの貧困、若年出産の多さ、低出生体重児の多さなど子どもを取り巻く環境には、問題が多くあります。また、それらは複雑に絡み合っており、心理的な介入をして解決したように思えてもそれは傷口にただ絆創膏を貼るような対処療法となっていて、解決には至っていないこともあります。そのため、日々周りの人とのより良いコミュニケーションを意識しながら連携し、共に生きやすくできるよう自分に課された役割を果たせるよう努めていきたいと考えています。

 

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