染色体改変技術の開発は、染色体構造の機能解明や種々の生命現象を解明する上で、極めて重要な手法である。例えば、哺乳動物細胞に外来遺伝子を導入発現させるベクターは、生命科学研究はもとよりその研究成果を医療、医薬品産業において実用化する上でも非常に重要なツールである。拠点リーダーらによるヒト人工染色体ベクター開発へのこれまでの取り組みは、欧米諸国と比較しても最高レベルのものであり、ヒトを含む哺乳動物細胞用ベクター開発研究における国際競争力の確保は、今後の我が国の研究戦略上喫緊の課題といえる。本拠点は、世界レベルのニーズを満たす、技術開発と教育拠点、さらには新技術の世界への発信源としての役割を担うことを目的としている。 | |
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