教室紹介

教室の歴史

鳥取大学医学部病態制御外科(鳥取大学医学部外科学第一講座)は、昭和22年10月に米子医科大学の講師を嘱託された綾部正大先生により開講しました。
当時、綾部先生は開講後から月に1度の集中講義のために福岡から米子まで、蒸気機関車で出張し教室を支えておられました。

昭和23年3月、綾部講師は米子医科大学教授に任ぜられ、同年6月2日から診療を開始しました。当時の米子医科大学には、整形外科などの一般外科を広く診療する外科学講座(通称、第一外科)が別にありましたので、本教室は第二外科と称されていました。
スタッフは綾部教授のほか、医師2名のみで、ベッド数18床、外来2部屋の小さな診療規模でした。また、このころは終戦後間もないため物資が乏しく、手術台2台ですべての診療科の手術を行うような苦労の多い時代でした。
昭和24年、前出の一般外科学講座の名称が整形外科教室へと変更されたため、本教室は米子医科大学外科学教室となりました。
昭和27年には米子医科大学から鳥取大学医学部へと名称が変更され、さらに昭和31年、鳥取大学医学部に新たな外科学教室が新設されたため、当教室は第一外科学教室と呼ばれるようになりました。
綾部教授は任期中、早期胃がんの細胞学的診断に関する研究など、胃十二指腸潰瘍および胃がんに対する外科学を中心とした多数の業績を残しました。また、胃がん研究会(昭和41年)、食道疾患研究会(昭和47年)、消化器外科学会(昭和48年)や臨床細胞学会(昭和50年)といった全国学会も多数主催しました。


昭和50年4月、綾部先生は鳥取大学長に就任しました。
それに伴い、新教授として古賀成昌先生が第二代教授として就任しました。
古賀教授は腹膜播種の成立機序、がんに対する温熱療法や消化器がん細胞診断学などにおいて幅広く研究活動を展開しました。
また、在任中は消化器内視鏡学会(昭和56年)、大腸がん研究会(昭和57年)、消化器外科学会(昭和61年)、胃がん研究会(昭和61年)、ハイパーサーミア学会(昭和62年)などの学会を主催しました。
古賀教授の教育は厳しく、医局員の多数の論文を指導し、海外留学を推進しました。しかし、在任中の平成元年9月7日、古賀教授は病により急逝されました。


平成2年4月、貝原信明先生が第三代教授に昇任しました。
貝原教授は胃がんに対する術後補助化学療法、腹腔内温熱療法や腫瘍免疫などを主として研究し、数々の業績を残しました。
胃がん学会総会(平成16年)を米子で開催しました。血統秀逸な貝原教授の講義講演は人の心を打ち、「貝原美学」と慕う医局員もおりましたが、晩年は健康面から長時間壇上に立つことに困難を感じるようになったと、停年退職を待たずして退任しました。


平成17年1月、池口正英先生が第四代教授に昇任しました。
池口教授は早期胃がんに対する機能温存手術、新たな胃がん術後再建術の開発、および消化器がんにおける免疫応答などの臨床・基礎研究を数多く行いました。
また、低侵襲外科手術を推進し、現在の当教室における内視鏡外科手術の礎を築きました。在任期間にはサイトメトリー学会学術集会(平成21年)、胃外科・術後障害研究会(平成28年)を主催しました。教授着任後まもなく新臨床研修制度が開始され、入局者数が減少した時代でした。


平成27年9月、池口教授は鳥取県立中央病院病院長就任に伴い退官しました。
それを受け平成28年11月、藤原義之先生が第五代教授に就任し、現在に至っています。


鳥取大学医学部
器官制御外科学講座
病態制御外科学分野
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