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教育理念

機能再生医科学専攻の教育理念について

鳥取大学大学院医学系研究科の教育理念

生命の尊厳を重んじ、生命倫理を遵守しながら、最先端の医学研究とヒト ゲノムに関する生命科学研究を発展させる人材を養成します。 その研究成果は国際的に高く評価され、医学の発展と人類の平和に貢献する ことを目標とし、得られた成果を広く社会に還元します。

病気の原因となっている変異遺伝子を補う遺伝子治療や、障害のある臓器や細胞 の再生を行う再生医療に代表される遺伝子工学・発生工学の最近の技術革新には目 覚しいものがあります。
したがって、これまでの外科的治療や内科学的治療に加え、バイオテクノロジーの新技術を、いかに機能再生医療に応用していくかが社会的ニーズとして大きな課題です。

その先端医療を支える技術としては、細胞分化誘導・細胞治療技術や遺伝子治療用ベクターの開発、ヒト疾病の病態に関与する新規遺伝子マーカー及び蛋白質の単離、モデル動物等を用いた新治療技術の開発などを通じて、新領域における基礎研究とその成果を実際の医療につなげていく橋渡しの研究(トランスレーショナル・リサーチ)が最重要課題です。
また、トランスレーショナルリサーチの担い手として、リサーチマインドをもった臨床医、地域医療の実践者の育成が重要であり、本専攻は広く門戸を開いています。本独立専攻においては、上記の鳥取大学大学院医学系研究科の教育理念に基づき、先導的地域医療の実践を目指し、遺伝子医療や機能再生医療に関する基礎研究の推進とその成果を医療の現場に応用し、加えて関連産業を先導する人材育成を行います。
これまで、研究室でのサイエンスの対象であった再生医学は、今や患者さんに実践され,難病に対しての切り札と期待される医療となっています。
しかし通常の医療とは異なり、再生医療は大学で開発された医療であるために、これを実践するにあたっては十分にその基礎的な知識を習得した上で臨床に使用されなければなりません。
再生医学を基礎研究として教育している機関は多くありますが、基礎研究と平行して臨床応用が行われている機関はまれです。

鳥取大学の機能再生医科学専攻は附属病院での再生医療の実践と研究室での再生医学の基礎研究が同時に出来るわが国でも類を見ない大学院コースなのです。
さらに国内外のセンターや大学と連携大学院を組んでおり最新の技術と知識が習得できます。

2010-04-01