排尿蓄尿障害治療法の検討 高齢社会ともない、頻尿・尿失禁、あるいは排尿困難などの下部尿路症状に苦しんでいる人は多く、社会的にも重要な問題となっている。当教室では、排尿に関する研究を積極的に取り組んできている。本邦で最初に難治性過活動膀胱に対する膀胱壁内ボツリヌス菌毒素注射療法を実施しており、その治療成績は高く評価されている。前立腺肥大症などの診断、治療に関する基礎・臨床研究も数多く報告しており、性ホルモンが排尿機能に及ぼす影響についても継続的に基礎研究を行っている。女性に多い腹圧性尿失禁に対する手術実績も着実に積み上げている。
泌尿器腫瘍診断治療法の検討 前立腺癌は本邦でも上位を占める悪性腫瘍となってきており、腎細胞癌、膀胱癌も増加の一途をたどっている。当科は都道府県がん診療連携拠点病院の一翼として、ガイドラインに沿った標準的な治療を提供するとともに、新しい抗がん剤を用いた化学療法も積極的に取り入れている。現在、当教室が力を入れている癌診療について以下に示す。 1. 診断困難な前立腺癌に対する前立腺多箇所生検 2. ホルモン抵抗性前立腺癌に対する抗がん剤を用いた化学療法 3. 従来の抗がん剤に抵抗性を示す尿路上皮がんに対する化学療法(GC療法) 4. 腎機能温存を考慮した腎細胞癌に対する腎部分切除術 5. 膀胱全摘後の小腸を用いた代用膀胱造設術 6. 前立腺癌に対する永久挿入密封小線源療法
低侵襲手術の臨床的検討 腎癌,尿管癌,腹腔内停留精巣,腎盂尿管移行部狭窄症などを対象に低侵襲である鏡視下手術を施行している。前立腺癌に対しては、なるべく傷の小さい切開創(5〜10cm)にて行う前立腺全摘除術や、勃起神経を温存した前立腺全摘除術に取り組んでいる。 男性不妊に関する研究 日本初世界2例目のクラインフェルター症候群の精子を用いた受精、円形精子細胞核注入法の研究、異種動物精細管内におけるヒト精祖細胞の成熟に関する研究など世界的研究を発表している。 第19回日本性機能学会西部総会へのリンク |