銀の道で結ぶがん医療人養成コンソーシアム
〜 鳥取大学、島根大学、広島大学 三大学共同事業 〜
はじめに
中国地方は瀬戸内海沿岸から中国山地を跨いで日本海にいたる広い地域であり、山間部や離島を含
むことから人口やがん医療機関の分布も均一ではない。また、高齢化が急速に進んでおり、特にがん好
発年齢である後期高齢者の割合は10.9 〜 14.1% と極めて高い。
一方、最近の医学・医療の進歩に伴い、がん医療においても専門化、チーム医療化が進み、高度な
知識や技術が求められる。医師のみならずコメディカルを含めたがん医療人の養成は重要な課題である。
中国地方中山間地のがん医療均てん化を目指して、鳥取大学、島根大学、広島大学の3 大学が連
携したがん医療人養成コンソーシアムが文部科学省がんプロフェッショナル養成プランに採択された。平成
19年度の活動および20年度の予定を紹介する。
概 要
銀の道で結ぶがん医療人養成コンソーシアムでは、内陸部を共有する鳥取・島根・広島の3 県、3 大
学の大学院研究科が連携して相互補完を図り、がん医療に携わる人材の育成を効率よく行う。特徴は、
@医療技術の相互の向上を図る人材交流や単位互換、Ae-learning やTVカンファレンスによるリアルタイム
な情報交換、Bコメディカル講習会による教育機会の提供、C3大学合同ミニシンポジウムによる相互評価
にある。
本プランは医師やコメディカルの教育を充実させ、地域全体でがん医療人を養成することにより、石見
銀山街道の「銀の道」で結ばれた中国地方中山間地におけるがん医療の均てん化に貢献するとともに全
国のがん専門職養成のモデルになることを目指す。
養成コースについて
1.がん医療に携わる専門医師養成コース
がんの基盤的知識の講義、緩和医療を含めた幅広いがん治療演習を受講する。複数の診療科をローテートし(学外も可能)、多様ながんに対する化学療法や放射線療法を経験し、日本臨床腫瘍学会等の専門医の受験資格を得る。この間、主任指導教員のもとでCOEに基づいた高度な研究を含むがんに関連した臨床・基礎研究によって学位論文を作成する。3大学によるオンラインレクチャーを行い、講義単位の相互取得を行う。
|
鳥取大学 |
島根大学 |
広島大学 |
| コース名 |
大学院医学系研究科医学専攻腫瘍専門医コース |
大学院医学系研究科形態系専攻,機能系専攻,生態系専攻腫瘍専門医育成コース |
大学院医歯薬学総合研究科創生医科学専攻がん専門医取得支援コース |
養成受入数 (単年度) |
4人 |
3人 |
10人 |
| 修業年限 |
4年 |
4年 |
4年 |
| 授与する学位 |
医学博士 |
医学博士 |
医学博士 |
| 修了要件及び履修方法 |
日本臨床腫瘍学会のがん薬物療法専門医のための研修カリキュラムに準拠して、講義や演習(セミナー、カンファレンス、臨床実習)を受け、30単位以上を取得する。学術論文を作成し、論文審査および最終試験に合格する。 |
日本臨床腫瘍学会認定の「がん薬物療法専門医」の資格を取得し,学位論文を作成する。資格試験に必要な授業科目を選択し,修了に必要な30単位以上を取得する。 |
必修科目6単位、選択科目24単位以上、合計30単位以上を修得し、かつ必要な論文指導を受けた上で、本大学院が行う博士論文の審査および最終試験に合格すること。 |
2.がん医療に携わる専門コメディカル養成コース
がん専門薬剤師の養成は、日本病院薬剤師会のがん専門薬剤師の育成を目指すコースを大学院医学系研究科修士課程に設置し、所定の単位と臨床経験、学会発表や学術論文の作成を指導する。
がん看護専門看護師の養成は、広島大学保健学研究科が主体となって、がん看護を実践する上で必要な講義、演習を行う。
|
鳥取大学 |
島根大学 |
広島大学 |
| コース名 |
大学院医学系研究科機能再生医科学専攻がん専門コメディカルコース |
大学院医学系研究科医科学専攻がん医療コメディカル養成コース |
大学院保健学研究科保健学専攻がん看護専門看護師養成コース 大学院医歯薬学総合研究科薬学専攻がん専門薬剤師養成コース |
養成受入数 (単年度) |
1人 |
1人 |
がん看護専門看護師養成コース 5人 がん専門薬剤師養成コース 1人 |
| 修業年限 |
2年 |
2年 |
2年 |
| 授与する学位 |
修士(再生医科学) |
修士(医科学) |
修士(看護学) 修士(薬学) |
| 養成する専門分野 |
がん専門薬剤師 |
がん専門薬剤師 |
がん看護専門看護師 がん専門薬剤師 |
| 修了要件及び履修方法 |
共通科目(6単位以上)、選択専門科目(24単位以上)の合計30単位以上を履修し、かつ必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査及び試験に合格することとする。 |
必修科目22単位及び選択科目から4科目以上で8単位以上,合計30単位以上を修得する。学位論文の審査及び最終試験に合格する。 |
看護専門看護師コース:日本看護系大学協議会専門看護師教育課程基準で指定された内容の科目について26単位以上を履修する。すなわち、共通科目を8単位以上、専攻分野共通科目を8単位以上、専攻分野専門科目を4単位以上、実習科目を6単位、合計26単位以上を修得することを修了要件とする。 がん専門薬剤師養成コース:必修科目11単位、選択科目19単位以上、合計30単位以上を修得すること。 |
3.インテンシブコース
各学会が認定した専門医や学位取得後の医師を対象として、がんの先進医療技術の修得や緩和医療、放射線治療、化学療法の経験を積むことを目的とする。本コースは、がん薬物療法専門医並びに放射線腫瘍専門医を取得するのにも十分対応できる内容である。また、がん医療に携わる薬剤師、看護師、放射線技師を対象として、講義や演習を実施し修了認定を行うコースも設置する。
|
鳥取大学 |
島根大学 |
広島大学 |
養成受入数 (単年度) |
4人 |
3人 |
3人 |
| コース名 |
コメディカル研修コース(2人) 公開セミナー |
腫瘍専門医育成インテンシブコース(2人) 放射線腫瘍専門医インテンシブコース(1人) |
がん総合医療研修コース |
| 修業年限 |
コメディカル研修コース 6か月 |
腫瘍専門医育成インテンシブコース 2年 放射線腫瘍専門医インテンシブコース 3か月 |
12か月 |
| 修了要件及び履修方法 |
本コースの対象者は必ずしもがん治療専門に関わる資格取得を目的とするものではないが、最新のがん治療を理解し日常臨床に還元することを目的とするコースである。科目履修生として、講義および実習を行う。2単位の科目を履修する。 |
腫瘍専門医育成インテンシブコース:がん薬物療法専門医の資格の取得を目指す,学位・専門医(認定医)の資格を有する医師に学会が要求している2年間の臨床実習を履修 放射線腫瘍専門医インテンシブコース:日本放射線腫瘍学会の制定する認定医の到達目標を達成する。特に特殊照射や密封小線源治療,非密封小線源治療を重点的に研修することも可能である。 |
講義および実地診療の見学研修を中心に,カンファレンス・関連講演会・指導医とのディスカッションを通して研修内容の理解を深める,試問による達成度評価を行なう。 |
【がんプロフェッショナル養成プラン受入先】
|
鳥取大学 |
島根大学 |
広島大学 |
| 担 当 |
医学部学務・研究課 大学院係 |
医学部学務課 入試・大学院室 |
医歯薬学総合研究科等学生支援グループ大学院担当 |
| 連 絡 先 |
TEL:0859-38-7106 FAX:0859-38-7109 |
TEL:0853-20-2086 FAX:0853-20-2079 |
TEL:082-257-5051 FAX:082-257-5278 |
リンク
鳥取大学医学部附属病院がんセンター
広島大学 / がんプロフェッショナル養成プラン
島根大学 / がんプロフェッショナル養成プラン
銀の道で結ぶがん医療人養成コンソーシアム
〜鳥取大学、島根大学、広島大学 三大学共同事業〜