特徴的診療

 

 

 *広範囲顎骨支持型装置 

 広範囲顎骨支持型装置、インプラント(人工歯根)治療の一部に健康保険が使えます。 (広範囲顎骨支持型装置では)具体的には、従来のブリッジや有床義歯での咀嚼機能の回復が困難で腫瘍、顎骨骨髄炎、外傷等により、広範囲な顎骨欠損もしくは歯槽骨欠損、または、これらが骨移植等により再建された症例です。ただし欠損範囲によって適応にならないこともあります。

PNAM(術前鼻歯槽矯正)

 口唇裂、口唇顎裂では鼻の変形がしばしばみられます。PNAMとはPresurg ical nasoalveolar molding(術前鼻歯槽形成)の略で特徴的な装置を用いて術前に鼻、裂幅を矯正することです。 生後まもなく型どりを行い、口蓋床を作製し、これに鼻を挙上させるためのワイヤーを取り付けます。これは、生後数ヶ月以内は鼻軟骨が変形する能力を有していることを利用しています。口唇テーピングにPNAMを併用することで、鼻形態の改善、裂幅の縮小がみられ、口唇裂の術後経過も良好になります。

Copyright © 2010 Division of Oral and Maxillofacial Surgery, Tottori University Faculty of Medicine All Rights Reserved