東日本大震災から5年を迎える前日の2016年3月10日。
“災害が起きたとき、医学部学生の私たちに何ができるのだろうか“という問いが ”災害時支援について今、学べることを学びたい”という取り組みになりました。
「災害時初期の避難所運営」について学ぶワークショップ学習会を主催しました。
この学習会は「平成27年度鳥取県 共に命と地域を守る防災活動実践推進事業」の助成を受けて開催しました。 学習会の内容は、HUGと呼ばれる避難所運営ゲームのワークショップにおいて、災害の際に開設される避難所の運営方法を学ぶものです。
ファシリテーターとして、日本赤十字看護大学の災害救護ボランティアグループのお二人をお招きしました。さらに、東日本大震災において避難所運営を経験された倉吉厚生病院看護師の小椋さんから、活動の実際について多くの写真をご紹介いただきながらの講義をいただきました。最後には、日赤の学生や小椋看護師さんを含む全員で、グループごとに防災についての意見交換をしました。
HUGでのカード1枚には避難者1名の情報が記載されています。 氏名・年齢・性別・居住地区・持病・家族構成などが記載されています。 そのカードが何枚も何枚もあります。 時間経過とともに、避難所にどんどん押し寄せる避難者さん。 迅速にマネジメントして体育館や教室に振り分けていきます。 押し寄せるのは人だけではありません。 安否確認のための情報開示の同意をとって! 毛布が200枚、2時間後に到着予定。場所を決めて!様々な状況に対応する能力が求められます。
参加は医学部学生(医学科、看護)が約20名、行政(たのしぃすぎ会の活動拠点の琴浦町)が3名などでした。報道関係の方も多く来られました。 真剣な表情で、熱心に、だからこそ時には笑いもありながらの、充実の時間でした。