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【解剖学】国内最古の後期旧石器時代人骨の頭蓋復元と復顔に成功

 この度、医学科解剖学講座 岡崎助教らの研究グループが日本人のルーツに迫る、国内最古級の後期旧石器時代人骨の頭蓋復元と復顔に成功しました。これは、沖縄県の白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡から発掘された後期旧石器時代人骨のうち、保存状態が極めて良好であった4号人骨の頭蓋についてデジタル復元および顔貌の復元(復顔)に成功したものです。
 この人骨は、男性で、死亡年齢は30代から40歳前後、身長は165.2 cmと推定されます。より完全な頭蓋を復元するため、バラバラの頭蓋骨片をクリーニング・接合し、遺存部分をX線CT撮影して3次元の形態データを取得。欠損部については、対応する反対側のデータを鏡像反転することによって作成しました。
 今後、対象とした人骨が日本最古級であることや極めて完成度の高い頭蓋のデジタル復元および復顔に成功したことから、日本人のルーツを探るうえで大変重要な手がかりになることが期待されます。
 詳細については、こちら(解剖学個別HP)をご覧ください。
 https://www.med.tottori-u.ac.jp/genmorph/24092.html

【研究体制】
・沖縄県立埋蔵文化財センター
・国立科学博物館
・白保人骨総合研究グループ 
     岡崎健治(鳥取大学助教)、土肥直美(代表:元琉球大学医学部准教授)、
     河野礼子(慶應大学准教授) 他

 300508_骨の復元(新着記事)肉付け工程。3次元で復元したデジタルデータを3次元プリンターで出力し、
それを土台に研究結果を考慮しつつ肉付け。(戸坂明日香・坂上和弘提供)