成人・老人看護学講座

Department of Adult and Elderly Nursing

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分野の特色

成人・老人看護学講座では、成人・老年期にある人々の健康および健康障害における看護を教育し、研究しています。講義・演習・実習を通して、学生の皆さんは、健康障害を持つ成人・老年期にある対象を、発達段階、健康レベル(慢性期、急性期、回復期、終末期)、治療過程、生活過程の視点から総合的に理解するための力や対象に必要な看護ケアを実践するための知識や技術、患者との関わり方、看護職者としての基本的姿勢などを身につけていきます。学生一人ひとりが、主体的・積極的に看護を思考・判断し意図的に実践する能力、生涯にわたり看護学の専門性を深めていくための基礎となる能力を身につけられるような教育的支援を教員は目指しています。さらに、学生の学習を支える看護教育の在り方に関する課題に取り組んでいます。
大学院教育では、院生の関心や課題意識を大切にしながらも、取り組みたいと考えている研究課題が社会や患者にとってどのような意義があるのかを院生に問いかけつつ進めています。このようなプロセスを通して、院生には研究者としての姿勢を養ってもらえるように努力しています。論文クリティークなどのゼミを定期的・効果的に行い、保健学・看護学を発展できる研究者を一人でも多く育てていきたいと考えています。
また、がん看護専門看護を育成するコースも開いており、実践現場における高度実践看護師を育てていきたいと思っております。

分野での主要な研究テーマとその取り組みについての説明

成人急性期看護学分野
急性期看護学分野では、生命の危機的状態にあり集中治療を必要とする患者とその家族について理解し、患者の早期回復、苦痛の緩和、そして社会生活への適応に向けた質の高い看護を実践する能力を養うことを目指しています。研究活動では、クリティカル領域における患者家族の看護、救命領域における看護師のジレンマ、乳がん患者のボディイメージや乳がん配偶者の心理などに関する研究に取り組んでいます。

成人慢性期看護学分野
慢性看護学分野では、学生が慢性病をもちながら生活する対象者(患者・家族)の身体・心理・社会面を幅広く理解し、対象者がより良い生活や人生を送ることができるように質の高い看護を実践する能力を養うことを目指しています。研究活動では、糖尿病やがん、変形性関節症などの慢性病をもちながら家庭生活・社会生活を送っている対象者の自己管理とQOLを支える看護の在り方を究明しています。

老年看護学分野
人生100年時代が到来し、超高齢・多死社会において、高齢者が最後まで尊厳のある生活を送ることができるよう、高齢者の立場にたち、看護実践に基づく研究を蓄積し、成果を実践・教育に還元することを主眼としています。老年看護学教育におけるICT活用、シミュレーション教育、健康障害のある高齢者の生活支援、健康関連QOL評価、高齢ドライバーの意思決定支援、高齢者の異状死、認知症ケア、高齢者の身体活動とセルフケア能力、フレイル予防、高齢者および家族の倫理的問題などに関する研究に取り組んでいます。

スタッフ

教授  片岡 英幸
教授  中條 雅美
教授  谷村 千華
准教授 三好 陽子
講師  大庭 桂子
講師  野口 佳美
助教  酒井 知恵子
助教  吉村 純子
助教  長谷川 慶幸

 電話番号
 TEL 0859-38-6317(FAX兼用)
関連リンク

研究室ホームページ https://www.med.tottori-u.ac.jp/nursing/1990/1991/12928.html